中庭の風景 [部長室より]
小学部第一校舎と小中等部体育館の間にある中庭。
決して広いとはいえない空間ですが、小学部の子どもたちにとっては馴染み深い大切な場所です。狭いながらも、色とりどりの遊具があって、小学部専有の遊び場です。
学院には広い陸上グラウンドや小中等部共有のグラウンドがあって、中等部生や高等学校のお兄さんお姉さん達と同じ空間で活動できるのも魅力的ではありますが、やはり、誰にも邪魔されない自分たちだけの空間というものも子どもたちには大切です。
今回は、その中庭の様子をお伝えしましょう。
朝、登校してきた子どもたちは、ランドセルを教室に置くと中庭で遊びます。ブランコにジャングルジム、滑り台。特に珍しい遊具ではありませんが、子どもたちは充分楽しんでいます。遊びの時間は、朝と、昼休み。
よじ登ったり、逆さになったり。
スルスルと、あれよあれよという間に……。
てっぺんまで。大人には真似できません。
授業中、中庭を使っての活動もあります。これは図工。中庭の木をスケッチしているのだとか。新緑が目に鮮やかな季節、心地よい風が時折吹き過ぎて行きます。
他に、虫を探したり、植物を観察したり……。生活や理科の授業の野外教室になります。
主に、低学年の子どもたちの活動の場となっていますが、高学年の子どもたちも時折懐かしがってやってきます。一年生と六年生が一緒に遊ぶ姿が見られることもあります。
時には卒業生がやってきて、ひと時ブランコに揺られ、帰ってゆくこともあります。
これは放課後、誰もいない中庭です。
そうそう、先日こんなお客様もやってきました。
鴨です。早朝、中庭にある瓢箪の形をした池にやってきました。中の金魚を烏等から守るために張ってある網の上で、まるで遊んでいるかのように、しばし、ゆらゆらと身を揺らしていました。
しばらくそうしていましたが、子どもたちが来る前に姿を消しました。