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研究授業 [部長室より]

 小学部では、教員の授業力・指導力向上のための様々な研修を行っていますが、研究授業もその一つ。

 今年は4人の教員の研究授業が予定されています。今回は、その研究授業の様子をお伝えします。


 まず、10月9日(火)4時間目、6年生の音楽の授業です。授業者は西垣麻理子教諭です。西垣教諭は教員歴20年目のベテラン。小学部の中核として活躍しています。特に12月に行われる小学部恒例のクリスマス音楽会では、毎年子どもたちのレベルの高い演奏に感動させられますが、それは西垣教諭をはじめとする音楽担当教諭の熱意と高い指導力の賜物です。

 では、音楽の研究授業の様子。

 ウオーミングアップに、リトミックや和音の聴音クイズ、音楽が大好きな子どもたち、本当に楽しそうでした。

 次に、子どもたちの「星の世界」の合唱。充分上手だと素人の私は思いましたが、その後、西垣教諭が提示した「模範的な」合唱のCDを一度聴くや、なんと格段に美しい合唱に。子どもたちの音楽的な能力の高さを感じました。

 さて、主たる活動内容は、和音に含まれる音を使ってグループ毎に旋律を作り、いろいろな楽器で演奏すること。本時は、その作った旋律をグループごとに発表します。

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 発表のための練習をする子どもたちと、アドバイスをする西垣教諭。

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 いよいよグループ毎の発表です。

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 どのグループの演奏も、子どもたちの音楽のセンスが光る素敵なものでした。


 発表の後、西垣教諭から、実は皆が作った旋律は、「木星」(「組曲 惑星」)の和音進行を使っていたことが種明かしされ、驚嘆の声があがりました。なぜなら、「木星」は12月のクリスマス音楽会で6年生が演奏する予定の曲だからです。最後に、「木星」の主旋律に自分たちの作曲した副旋律を重ねて演奏しました。子どもたちの喜びに輝いた顔が印象的でした。

 12月の音楽会に向けて、これから、小学部の子どもたちの懸命の練習が始まります。音楽会に向けての意欲につながる授業でした。



 研究授業の2番目は、佐野庄吾教諭の算数です。1年生の算数、単元名は「3つのかずのけいさん」です。

佐野教諭は、高等学校から小学部に異動になって4年目。非常に丁寧に学習指導・児童指導を行います。

教材研究も熱心です。


 さて、本時は3つの数をたしたり、ひいたりする計算の勉強をします。


 参観する教員がたくさんいる中での授業で、子どもたちは緊張気味です。

 でも、「10にしましょうゲーム」というゲームを皆で楽しみ、一気に和やかな雰囲気になりました。


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 「4+2+3」等、2度の変化のある場面を、3枚の絵を時間の経過に沿って示し、子どもたちの理解を促します。子どもたちは、3枚の絵を見て場面に合うお話を考えながら理解を深めていきます。

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 算数の授業はチーム・ティ―チングで指導します。T2の松本恵教諭の明るい声で子どもたちのやる気は倍増します。

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 机間巡視をしながら、一人一人に丁寧に対応します。

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 隣のお友達との話し合いも取り入れました。時間に沿ってお話を考えたり、数図ブロックを操作したりと、子どもたちが理解できるようにといろいろ工夫された授業でした。


 研究授業の日の放課後には検討会が開かれ、授業の振り返りが行われます。授業者の反省、工夫したところや苦労した場面などを発表し、その後、他教員からの意見・質問が出されます。時には耳の痛い指摘も。でも、明日からの指導に、自分の向上につながる助言は貴重です。授業者にとっても、参観する教員たちにとっても、そしてなによりも授業を受ける子どもたちの成長のため・学力向上のために欠かせないのが研究授業です。

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